Isle of Islay — Scotch Whisky Guide

Islay

スコットランド西岸に浮かぶ小さな島。人口わずか3,300人のこの地に、 世界最高峰のシングルモルトウイスキーを生む10の蒸留所が集まる。 ピートの煙と大西洋の潮風が生む、唯一無二の島。

10 Distilleries
約620 km² (面積)
約3,300 人口
1779 最古の蒸留所創業年
01

About Islay

アイラ島について
Location
スコットランド西岸
インナー・ヘブリディーズ諸島最南端
Area
約620 km²
(淡路島の約半分)
Population
約3,300人
中心地:ボウモア(Bowmore)
Access
グラスゴーから飛行機 約45分
またはフェリー 約2時間
Peat
島の80%以上がピート地帯
海藻・海洋植物含む独特の成分
Climate
大西洋の偏西風で温暖・多雨
年間降水量 約1,200mm
Festival
Fèis Ìle(フェイシュ・イーラ)
毎年5月末開催
Toast
Slàinte mhath
(スランジバ)=「よい健康を」

アイラ島(Isle of Islay / ゲール語:Ìle)はスコットランド西岸のインナー・ヘブリディーズ諸島最南端に位置する。 面積約620 km²、人口わずか3,300人というこの小さな島に、世界最高峰のシングルモルトウイスキーを生む蒸留所が密集している。

島の地理的特徴として最も重要なのがピート(泥炭)だ。島の80%以上がピート地帯で覆われており、 スコットランド本土のピートとは異なり、海藻・海洋植物も堆積したものであるため独特のヨード・磯臭が生まれる。 この成分が麦芽乾燥時に吸着し、アイラウイスキー特有のスモーキーで潮っぽい風味の源となっている。

ピートの堆積速度:約1年で1mm。1mの深さのピートは約1,000年かけて形成された。 南部(ラフロイグ・アードベッグ周辺)は古く重い層でフェノール成分が特に高い。

02

Distillery Map

蒸留所マップ
03

Distilleries

各蒸留所

Bowmore

ボウモア

Est. 1779
Phenol
約25 ppm

アイラ島最古の蒸留所。「アイラの女王」と称される。島の中心・ボウモア村に位置し、 海面下に熟成庫を持つ世界でも珍しい蒸留所。フロアモルティングを継続。 バーボン樽とシェリー樽のバランス型熟成でフルーティーなスモーキーさが特徴。

ビームサントリー フロアモルティング ミドルピート

Laphroaig

ラフロイグ

Est. 1815
Phenol
約40〜45 ppm

「アイラの王者」。ヨード・医薬品・正露丸様の独特の風味はスコッチの中で最も個性的。 英国王室御用達(チャールズ3世愛飲)。フロアモルティングを継続。 ゲール語で「広い湾の入り江」の意。Friends of Laphroaig会員には土地1平方フィートが贈られる。

ビームサントリー フロアモルティング 王室御用達

Ardbeg

アードベッグ

Est. 1815
Phenol
約50〜55 ppm

アイラ屈指のヘビーピート。1981〜1997年の長期閉鎖後に復活し一気に世界的名声を得た。 LVMH傘下。「複雑さの中の甘さ」が評価される。世界数十万人の会員を持つArdbeg Committeeファンクラブが存在。

LVMH ヘビーピート 復活劇

Lagavulin

ラガヴーリン

Est. 1816
Phenol
約35〜40 ppm

ゲール語で「製粉所のある溝」。ディアジオのクラシックモルト6選の一つ。 業界最長クラスの蒸留時間と長時間発酵が特徴。シェリー系の風味が際立つ。ロン・スワンソン(パークス&レクリエーション)が愛飲する蒸留所として米国でも有名。

ディアジオ 長時間蒸留 シェリー系

Port Ellen

ポートエレン

Est. 1825
Phenol
約35 ppm(旧)

1983年閉鎖後、2023年に再開。「ゴーストディスティラリー」として長年希少価値が高騰し、 年次リリースは1本数十万〜百万円以上で取引された。ディアジオが約1億ポンドを投資して施設を新設。 隣接するポートエレン・モルティングスは閉鎉中も稼働を続けた。

ディアジオ 2023年再開 希少品

Caol Ila

カリラ

Est. 1846
Phenol
約35 ppm

ゲール語で「アイラ海峡」の意。島内最大の生産量。多くがジョニーウォーカーのブレンド向け。 ジュラ島を望む絶景が有名。アンピーテッド版も製造。ウイスキー通には「隠れた名品」として高評価。

ディアジオ 最大生産量 絶景

Bruichladdich

ブルックラディー

Est. 1881
Phenol
0〜5 ppm(本体)

ゲール語で「海辺の傾斜地」。3ラインを展開:ブルックラディー(ノンピート)・ポートシャーロット(40ppm)・オクトモア(100〜300ppm超)。 レミーコアントロー傘下。スコットランド産大麦100%にこだわるシリーズも。

レミーコアントロー オクトモア ノンピート〜超ヘビー

Bunnahabhain

ブナハーブン

Est. 1881
Phenol
約2〜3 ppm(主流)

ゲール語で「川の口」。アイラ最北東端の秘境。ほぼノンピートのシェリー熟成で「甘いアイラ」として異彩を放つ。 島内最も背の高いポットスチルで軽い原酒を生成。アクセスが難しく秘境感が魅力。

ディスティル ノンピート主体 シェリー熟成

Kilchoman

キルホーマン

Est. 2005
Phenol
約50 ppm

1881年以来124年ぶりのアイラ新蒸留所。家族経営のファームディスティラリー。 大麦の栽培から瓶詰めまでをほぼ農場内で完結。フロアモルティングを実施。 Machir Bay・Sanaigなど海岸地名を冠した製品で知られる。

家族経営 ファームディスティラリー フロアモルティング

Ardnahoe

アードナッホー

Est. 2019
Phenol
約40 ppm

最北端近くの眺望抜群の丘の上に位置。ハンター・レイン傘下。 長時間発酵(65〜70時間)を標準採用。ワームタブ式コンデンサーで独特のミートスパイシーな風味を生む。 木製ウォッシュバックを採用した伝統的製法。ジュラ島を一望できる。

ハンター・レイン 長時間発酵 ワームタブ

ポートイントルアン(Portintruan) 計画中
ポートエレン近郊に、静かに姿を現しつつある11番目の蒸留所。 Elements of IslayPort Askaig を手がけるインディペンデントボトラー、 Elixir Distillers が主導するこのプロジェクトは、アイラ島の蒸留所の物語がまだ終わっていないことを示している。 生産の詳細や正式な開設時期は未発表。

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Travel Journal

旅の記録

旅行記 — 準備中

アイラ島への旅はこれから。訪問後に各蒸留所レポート・旅行記・テイスティングノートを掲載予定です。